まめのきチェック

荻野貴司と石川歩の退団に思う

わかっているけど、納得できない。

2025年10月7日。

荻野貴司選手と石川歩投手が、今季限りでロッテを退団することが発表されました。

球団からはコーチ就任の打診があったものの、2人とも「現役続行」を希望しての決断だそうです。

球団発表を見た瞬間、頭では認識できても、心が追いつきませんでした。

この数日間、美馬投手の引退試合、吉井監督の退任、サブロー新監督の就任、伊藤さんの訃報、戦力外通告――

そして今日。

チームの歴史が大きく動いているのを感じながらも、どこか現実感がないのです。

10年以上、ロッテを支えた2人

荻野選手は、どんなにチームが苦しい時でも全力で走る人でした。

度重なる怪我を乗り越えて、一塁からホームまで駆け抜けた姿を何度見たことか。

走塁だけでなく、守備でも打撃でも、唯一無二のリーダーシップがありました。

石川投手は、間違いなく2010年代のロッテ投手陣を支えた柱の一人。

緻密な制球と淡々としたマウンドさばき。チームが浮き沈みしても、いつも落ち着いていて、背中で若手を引っ張ってくれました。

どちらも「ロッテの顔」で大功労者です。

だからこそ、“退団”という言葉にはまだ実感がありません。

現役続行の意思と、球団の判断

発表では、球団がコーチ就任を打診したとのこと。

つまり「引退を前提に、次のステージへ」という提案だったのだと思います。

それでも2人は現役を望んだ。

プロとして、もう一度プレイヤーとして勝負したい――

その気持ちは尊重したいです。

けれど同時に、「ロッテで引退試合をしてほしかった」という思いが拭えません。

もちろん今年でなくても。

これまでの功績を考えれば、満員のZOZOマリンで見送られる姿をファンは信じて疑いませんでした。

わかっているけど、納得できない

今が転換期であることは、理解しています。

チームは若返りを進め、ニューヒーローの登場が急務。

だからこそ、ベテランが区切りをつけるタイミングも大切です。

でも――やっぱり、寂しい。

これまで何度もチームを救ってくれた選手たちが、静かにユニフォームを脱ぐのではなく、“外に出ていく”形になるのは、心がざわつきます。

「ロッテで終わらせてあげてほしかった」

そんな思いを抱くファンは、自分だけではないと思います。

これからのロッテに願うこと

きっとこの転換期は、痛みを伴うものなのでしょう。

新しい監督、新しい戦力、新しい風。

そのなかで、チームが再び強く、魅力的に生まれ変わっていくことを願っています。

そして、荻野選手も石川投手も、どんな形であれ、野球の世界で輝き続けてほしい。

彼らが積み重ねてきた時間は、間違いなくロッテの財産だから。

【まめのき君のひとこと】

「どんな道を選んでも、“応援”は続いていく。芽を出した想いは、消えないんだ。」

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