ロッテの現在地

【ロッテの現在地 No.15②】2026年シーズン総括・データ編

おばんです!

2026年の「ロッテの現在地」、年間総括の続きです😊

前回の【ロッテの現在地 No.15①】2026年シーズン総括|143試合の振り返りでは、開幕前の期待から交流戦での5割復帰、夏場の失速、そして最終戦まで、2026年のシーズンを振り返りました。

振り返りたいことが多く、あれもこれも書いていたら、思っていた以上に長くなってしまいました😅

そこで、チーム成績や投打のデータについては、今回のNo.15②であらためて整理していきます。

最終成績は63勝77敗3分、5位。

ただ、その数字だけでは見えてこないものもあります。

ホームとビジターでの大きな成績差。長打力が向上した一方で残った打線の課題。そして、先発陣と救援陣の対照的な成績。

2026年のロッテは、何が良くなって、何が足りなかったのか。

これまでの「ロッテの現在地」で記録してきたデータも比較しながら、数字の面から振り返ってみたいと思います。

今回はだいぶ長めの記事になりますので、気になるところから読んでいただければ嬉しいです😊

チーム成績の現在地|ホームで勝ち越し、ビジターで苦戦した2026年

サブロー監督初年度の2026年は、143試合63勝77敗3分。勝率.450の5位でした。

最下位だった昨年からは勝利数を7つ伸ばしましたが、2年連続のBクラス。

では、どこで勝ち、どこで負けていたのでしょうか。

月別成績、ホーム・ビジター成績、球場別成績、交流戦成績から振り返ってみます。

最終順位|Aクラスとは15ゲーム差

順位球団勝敗分勝率首位差
1ソフトバンク91勝49敗3分.650―
2西武79勝60敗4分.56811.5
3日本ハム78勝62敗3分.55713.0
4オリックス65勝76敗2分.46126.5
5ロッテ63勝77敗3分.45028.0
6楽天58勝84敗1分.40834.0

最終的に4位オリックスとの差は、わずか1.5ゲーム。

一方で、CS進出ラインとなる3位日本ハムとの差は15ゲーム、優勝したソフトバンクとの差は28ゲームまで開きました。

4位には手が届きそうだった。でも、Aクラスは遠かった。

この差をどのように受け止めるかが、2026年を評価するうえで大切なところだと思います。

月別成績|唯一の勝ち越しは6月

月勝敗分勝率貯金・借金
3・4月12勝14敗.462-2
5月13勝13敗.500±0
6月9勝6敗3分.600+3
7月7勝14敗.333-7
8月11勝13敗.458-2
9月9勝13敗.409-4
10月2勝4敗.333-2
合計63勝77敗3分.450-14

月別に見ると、勝ち越したのは6月の9勝6敗3分だけでした。

5月は13勝13敗と踏みとどまり、6月には交流戦での好調もあって勝率.600を記録。

しかし、その勢いを維持することはできませんでした。

7月は7勝14敗、勝率.333。

この1ヶ月だけで借金7。年間の借金14の半分にあたります。

8月には11勝13敗まで持ち直したものの、9月も9勝13敗。最終月の10月も2勝4敗で終えました。

好調な時期はあった。それでも、月単位で勝ち越しを積み重ねることができなかった。

143試合の流れを振り返ったNo.15①でも感じたことですが、数字で見ても、シーズンを通して安定して勝ち続ける難しさが表れています。

ホームとビジター|年間の借金14、その内訳は?

2026年のロッテを振り返るうえで、特に注目したい数字があります。

区分試合勝敗分勝率貯金・借金
ホーム7137勝33敗1分.529+4
ビジター7226勝44敗2分.371-18
合計14363勝77敗3分.450-14

ホームでは37勝33敗1分、貯金4。

一方、ビジターでは26勝44敗2分、借金18。

勝率の差は約16ポイントもありました。

ホームでは勝ち越しているのに、ビジターで大きく負け越している。

年間で借金14を抱えたロッテですが、その内訳を見ると、ビジターでの苦戦が大きかったことが分かります。

では、どの球場で苦しんだのでしょうか。

球場別成績|ビジターのドーム球場で苦戦

球場試合勝敗分勝率得点/失点
ZOZOマリン7137勝33敗1分.529270/270
みずほPayPay123勝9敗.25044/81
エスコンF123勝9敗.25037/67
京セラD大阪122勝10敗.16722/46
楽天モバイル126勝6敗.50042/52
ベルーナドーム103勝7敗.30027/41
パ・その他54勝1敗.80021/7
東京ドーム30勝1敗2分.0005/11
マツダスタジアム33勝0敗1.00014/8
神宮32勝1敗.66710/3
合計14363勝77敗3分.450492/586

※「パ・その他」はパ・リーグ主催の地方球場など。勝率は引き分けを除いて計算しています。

まず目立つのが、みずほPayPayドームとエスコンフィールドで、それぞれ3勝9敗。

さらに京セラドーム大阪では2勝10敗、勝率.167と大きく負け越しました。

この3球場だけで、合わせて8勝28敗、借金20です。

ベルーナドームでも3勝7敗。交流戦の東京ドームは0勝1敗2分でした。

ビジターのドーム球場・合計

11勝36敗2分

勝率.234/借金25

一方、屋外のビジター球場では15勝8敗と勝ち越しています。

楽天モバイルパークでは6勝6敗。交流戦ではマツダスタジアムで3連勝、神宮でも2勝1敗でした。

もちろん、これだけで「ドームが苦手」と原因を断定することはできません。

対戦相手の強さや試合数の違いもあります。

ただ、ドーム球場で大きく負け越していたことは、2026年のロッテを象徴する数字のひとつだと思います。

もうひとつ注目したいのが、得失点です。

ZOZOマリンでは270得点270失点と、得失点差はちょうどゼロ。それでも37勝33敗1分と勝ち越しました。

対してビジターでは222得点316失点。得失点差はマイナス94。

単にビジターで勝てなかっただけでなく、失点が得点を大きく上回っていたことも分かります。

交流戦|10勝6敗2分の好成績

ビジターで苦戦した2026年ですが、交流戦では少し違った姿が見られました。

区分試合勝敗分勝率貯金・借金
交流戦1810勝6敗2分.625+4
リーグ戦12553勝71敗1分.427-18
年間合計14363勝77敗3分.450-14

交流戦は10勝6敗2分、勝率.625。貯金4をつくりました。

特に興味深いのは、ビジターでの成績です。

交流戦のビジターでは5勝2敗2分。

ところが、パ・リーグ相手のビジターに限ると21勝42敗、勝率.333でした。

交流戦ではビジターでも勝てていたのに、リーグ戦では大きく負け越している。

同じビジターでも、相手や球場によって結果に大きな違いがありました。

交流戦の貯金4は、間違いなくチームにとってプラスだったと思います。

一方で、交流戦を除く125試合は53勝71敗1分、勝率.427。

交流戦でつくった貯金を、リーグ戦で活かしきれなかった。

そのことも、年間5位という結果につながった要因のひとつだったのでしょう。

チーム成績から見えたこと

こうして年間成績を見てみると、2026年のロッテには、はっきりした特徴がありました。

良かった部分

  • ホームでは37勝33敗1分と勝ち越した
  • 交流戦では10勝6敗2分、貯金4を獲得した
  • 6月は9勝6敗3分、勝率.600を記録した

課題が残った部分

  • ビジターでは26勝44敗2分、借金18
  • ビジターのドーム球場では11勝36敗2分
  • 7月は7勝14敗と大きく失速した
  • リーグ戦では53勝71敗1分と大きく負け越した

ホームでは勝ち越せた。交流戦では結果を残せた。

それでも、ビジターで勝ち星を積み重ねられず、夏場の失速を止めることができませんでした。

年間の借金14という数字は、こうした積み重ねの結果だったと思います。

ただし、勝敗の内訳だけでは、なぜその結果になったのかまでは分かりません。

では、打線には何が足りなかったのか。投手陣はどこで苦しんだのか。

続いて、打撃・投手データから2026年のロッテを掘り下げていきます。

打線の現在地|131本塁打でも残った課題

2026年のロッテ打線は、開幕直後から得点力不足に苦しみました。

それでも、シーズンが進むにつれて本塁打は増加。

特に山口航輝選手は、2004年にベニー選手が記録した35本を上回る38本塁打を放ち、千葉移転後の球団最多記録を22年ぶりに更新しました。

山口選手の活躍もあり、チーム全体では最終的に131本塁打を記録。パ・リーグ3位まで数字を伸ばしました。

では、長打力の向上はチーム全体の得点力につながったのでしょうか。

これまでの「ロッテの現在地」で記録してきた6つの節目を比較しながら、打線の変化を振り返ります。

6つの節目で見る打撃成績の変化

試合数打率出塁率長打率OPS得点圏打率
24.227
6位
.295
5位
.303
6位
.598
6位
.208
6位
46.240
5位
.301
5位
.345
6位
.646
6位
.222
6位
64.236
5位
.296
6位
.347
5位
.643
5位
.228
6位
90.238
6位
.301
6位
.357
4位
.657
6位
.235
6位
119.236
6位
.296
6位
.358
4位
.655
6位
.240
6位
143.236
6位
.295
6位
.361
4位
.656
4位
.240
6位

※順位は各時点のパ・リーグ6球団比較。数値は当該時点までの累積成績です。

2026年ロッテ|チームOPSの推移

24試合〜143試合の6時点を比較

.680.660.640.620.600.580 .598.646.643.657.655.656 24試合46試合64試合90試合119試合143試合

※縦軸は.580〜.680の範囲で表示。すべて各時点の累積OPSです。

開幕24試合時点のOPSは.598、長打率は.303。ともにリーグ最下位でした。

その後、46試合時点ではOPS.646まで改善し、シーズン後半には長打率が.350を超えるようになりました。

最終的な長打率は.361で4位、OPSも.656で4位。

ただし、グラフを見ると、OPSは46試合時点で大きく改善した後、.640〜.660付近で推移していたことも分かります。

つまり、開幕直後よりは改善したものの、打線全体がシーズンを通して右肩上がりに成長し続けたわけではありません。

一方、打率は.236、出塁率は.295で、ともにリーグ最下位。

長打力が向上しても、打線の基礎となる出塁力はシーズンを通して伸び悩んだ。

そんな2026年の打線が、数字から見えてきます。

本塁打は131本で3位。得点はどこまで増えた?

今季の打撃面で、最もはっきりした変化が見られたのは本塁打です。

試合数本塁打1試合平均得点1試合平均
2411(6位)0.4676(6位)3.17
4635(4位)0.76151(5位)3.28
6449(4位)0.77212(5位)3.31
9076(3位)0.84318(5位)3.53
119105(3位)0.88415(5位)3.49
143131(3位)0.92492(4位)3.44

※本塁打・得点は累計値。1試合平均は各時点の累計を消化試合数で割った数字です。

24試合時点では、1試合平均0.46本だった本塁打。

それがシーズン終了時には0.92本まで増加しました。

本塁打を打つペースは、開幕24試合時点と比べてほぼ2倍になっています。

山口航輝選手の38本塁打という歴史的な記録もあり、長打力は2026年の打線が見せた大きな前進のひとつだったと思います。

一方、得点に目を向けると、24試合時点の1試合平均3.17点から、年間では3.44点へ。

得点力にも改善は見られましたが、本塁打ほど大きな伸びにはなりませんでした。

さらに、最後の24試合だけを取り出すと、26本塁打を記録しながら得点は77点。1試合平均3.21点です。

長打は出ていても、それが安定して大量得点につながっていたとは言い切れません。

「本塁打が増えたこと」と「打線全体の得点力が高まったこと」は、必ずしも同じではなかった。

この違いは、2026年の打撃成績を振り返るうえで大切なポイントだと感じます。

打率・出塁率・得点圏打率は最下位

では、得点を積み重ねるうえで、何が課題だったのでしょうか。

最終的な打率は.236、出塁率は.295。どちらもリーグ6位でした。

さらに、四球は353個でリーグ最少。

ヒットや四球で走者を出す機会そのものが、他球団より少なかったことがうかがえます。

そして、もうひとつ気になるのが得点圏打率です。

24試合時点では.208。その後は少しずつ改善しましたが、最終的には.240。

しかも、今回比較した6つの節目すべてで、得点圏打率はリーグ6位でした。

もちろん、得点圏打率だけで勝負強さのすべてを評価することはできません。

ただ、出塁率も得点圏打率も最下位だったことを考えると、走者を出すことにも、出した走者を得点に変えることにも課題があったと考えられます。

本塁打で得点できる場面は増えた一方、単打や四球でつないで得点を積み重ねる攻撃には、まだ改善の余地が残っていました。

最終的な打撃成績をリーグ全体と比較

ここで、143試合終了時点の主要な打撃・走塁・守備データも整理しておきます。

項目ロッテリーグ順位
本塁打1313位
長打率.3614位
OPS.6564位
得点4924位
打点4734位
打率.2366位
出塁率.2956位
得点圏打率.2406位
四球3536位
三振1,1505位
盗塁455位
失策593位タイ

※三振・失策は少ない順、それ以外の計数項目は多い順に順位を表示。失策は守備指標として参考掲載しています。

こうして並べると、ロッテ打線には長打力という強みがあったことが分かります。

一方で、四球353個は最下位。盗塁も45個で5位でした。

オープン戦では盗塁が12球団トップだったことを考えると、シーズンを通して機動力を十分に発揮できたとは言いにくい結果です。

ただし、盗塁数だけで走塁の質をすべて判断することはできません。企図数や成功率なども含めた評価が必要でしょう。

守備面では失策59が3位タイ(少ない順)でした。打撃面の苦戦とは分けて評価したい数字です。

2026年の打線が残したもの

2026年の打線を数字から振り返ると、はっきりした前進と、最後まで残った課題が見えてきました。

前進した部分

  • 山口航輝選手が38本塁打で千葉移転後の球団最多記録を更新
  • チーム本塁打131本、リーグ3位
  • 長打率は開幕24試合時点の.303から.361へ
  • 得点は最終的にリーグ4位

課題が残った部分

  • 打率.236、出塁率.295でリーグ最下位
  • 得点圏打率.240もリーグ最下位
  • 四球353個はリーグ最少
  • 長打の増加ほど得点力は伸びなかった

開幕当初は、長打を打つこと自体が大きな課題でした。

その課題には、シーズンを通して一定の改善が見られました。

山口選手の38本塁打はもちろん、チーム全体で131本を記録したことは、2026年の打線を振り返るうえで評価したい部分です。

しかし、打率や出塁率の低さは解消されず、得点圏でも苦しみました。

一発で試合を動かす力はついてきた。次は、その一発をより大きな得点につなげられる打線になれるか。

2026年の打撃成績を振り返ると、そんな現在地が見えてくるように思います。

では、投手陣はどうだったのでしょうか。

続いて、チーム・先発・救援の防御率やQS率などから、2026年の投手陣を振り返ります。

投手陣の現在地|先発の課題と救援陣の踏ん張り

続いて、2026年の投手陣を振り返ってみます。

最終的なチーム防御率は3.84でパ・リーグ5位。失点は586で、こちらもリーグ5位でした。

昨年からの巻き返しを目指した2026年でしたが、投手陣も苦しいシーズンだったことが数字からうかがえます。

ただし、チーム防御率だけでは見えてこない部分があります。

それが、先発投手と救援投手の成績の違いです。

開幕からシーズン終了まで、投手陣はどのように変化したのでしょうか。

これまでの「ロッテの現在地」で記録してきた6つの節目から振り返ります。

6つの節目で見る投手成績の変化

試合数チーム防御率先発防御率救援防御率
243.65
4位
463.56
5位
4.22
6位
2.46
1位
643.51
5位
4.06
6位
2.68
2位
903.61
4位
4.07
6位
2.88
2位
1193.81
5位
4.33
6位
2.99
2位
1433.84
5位
4.21
6位
3.24
3位

※各時点までの累積防御率とパ・リーグ順位。

まず目立つのが、先発防御率です。

46試合時点では4.22。その後も4点台で推移し、119試合時点では4.33まで悪化しました。

最後の24試合で年間防御率を4.21まで改善したものの、今回比較したすべての時点でリーグ6位でした。

一方、救援防御率は46試合時点で2.46のリーグ1位。

その後も64・90・119試合時点ではリーグ2位を維持しました。

最終的には3.24となり、順位も3位に下がりましたが、先発投手との成績差は年間を通して明確でした。

2026年ロッテ|先発・救援防御率の推移

46試合〜143試合の5時点を比較

● 先発防御率● 救援防御率
5.004.003.002.00 4.224.064.074.334.21 2.462.682.882.993.24 46試合64試合90試合119試合143試合

※各時点の累積値であり、区間ごとの防御率ではありません。縦軸は2.00〜5.00で表示しています。

グラフを見ると、先発と救援の防御率には、年間を通して大きな開きがあったことが分かります。

救援陣が踏ん張っていた一方、先発陣はなかなか安定しない。

この構図は、2026年の投手陣を象徴するものだったと思います。

QS率44.1%。先発投手は試合を作れていたのか

先発投手の課題をもう少し詳しく見てみます。

ここで注目したいのが、QS率です。

QS(クオリティ・スタート)は、先発投手が6回以上を投げ、自責点3以内に抑えた場合に記録される指標です。

試合数QS数QS率リーグ順位
24729.2%6位
462043.5%6位
642742.2%6位
903842.2%6位
1195142.9%6位
1436344.1%5位

※QS数は各時点の試合数とQS率から算出しています。

開幕24試合時点では、QS率29.2%。

46試合時点で43.5%まで改善したものの、その後も40%台前半で推移しました。

最終的には143試合で63QS、QS率44.1%のリーグ5位。

143試合のうち、QSを記録できたのは63試合。残る80試合ではQSの条件を満たせませんでした。

もちろん、QSを記録できなかったからといって、すべてが先発投手の失敗だったわけではありません。

5回無失点で交代するケースもありますし、試合展開や継投方針によって登板回数は変わります。

それでも、先発防御率がリーグ最下位で、QS率も5位だったことを考えると、先発陣の安定感には明確な課題が残ったと考えられます。

先発平均5.41回。救援陣への負担は?

先発投手の投球回にも注目してみます。

試合数先発平均投球回救援平均投球回
245.31(6位)3.54(1位)
465.52(4位)3.26(4位)
645.41(6位)3.52(1位)
905.45(5位)3.44(2位)
1195.39(5位)3.45(2位)
1435.41(5位)3.42(2位)

※順位は投球回が長い順。救援平均投球回は1試合あたりに救援陣が投げたイニングの合計を示す指標で、救援投手1人あたりの平均ではありません。

2026年の先発平均投球回は、最終的に5.41回でリーグ5位でした。

一方、救援陣の平均投球回は3.42回でリーグ2位。

試合の比較的早い段階から救援陣が登板し、残りのイニングをつないでいたことがうかがえます。

それでも救援陣は、シーズンの大部分で高い水準の防御率を維持していました。

その象徴が、最優秀中継ぎ投手賞を獲得した鈴木昭汰投手と、最多セーブ投手賞に輝いた横山陸人投手です。

鈴木昭汰投手は39ホールドポイントで自身初の最優秀中継ぎを獲得。

横山陸人投手も35セーブを挙げ、杉山一樹投手、マチャド投手と並んで自身初の最多セーブを獲得しました。

先発陣が苦しむシーズンのなか、勝ちパターンを担った両投手の活躍は、2026年のロッテ投手陣における大きな成果でした。

しかし、救援陣にもシーズン終盤には苦しさが表れました。

119試合時点で2.99だった救援防御率は、最終的に3.24まで悪化。リーグ順位も2位から3位へ下がっています。

先発陣が長いイニングを投げられない試合が続き、救援陣に登板過多と疲労が重なったことが、終盤の防御率悪化に響いたと考えます。

救援陣の踏ん張りだけに頼る投手運用には、限界があります。

先発投手が安定して試合を作り、救援陣の負担を軽減できるか。

2027年に向けて、投手陣全体で取り組むべき大きな課題です。

被本塁打142本。投手陣が抱えたもうひとつの課題

先発・救援の防御率以外にも、気になる数字があります。

それが被本塁打です。

2026年のロッテは、142本の本塁打を許し、パ・リーグで最も多い数字となりました。

打線が131本塁打を記録した一方で、投手陣はそれを上回る142本を浴びています。

本塁打数だけで勝敗が決まるわけではありませんが、相手に一発で得点を許してしまう場面が多かったことは、見逃せない課題だと思います。

また、奪三振は898個でリーグ6位。

与四球は413個で、少ない順ではリーグ5位でした。

つまり、三振を奪う力や四球の抑制という面でも、リーグ上位の成績ではありませんでした。

もちろん、奪三振が少ない投手でも、打たせて取る投球で結果を残すことはできます。

ただ、被本塁打が最も多く、チーム防御率も5位だったことを合わせると、投手陣全体として失点を防ぐ力を高めていく必要がありそうです。

最終的な投手成績をリーグ全体と比較

ここで、143試合終了時点の主要な投手データを整理しておきます。

項目ロッテリーグ順位
チーム防御率3.845位
先発防御率4.216位
救援防御率3.243位
WHIP1.254位
QS率44.1%5位
QS数635位
被本塁打1426位
与四球4135位
奪三振8986位
ホールド1045位
セーブ393位タイ
先発平均投球回5.415位
救援平均投球回3.422位
失点5865位

※防御率・WHIP・被本塁打・与四球・失点は少ない順、奪三振・QS数・ホールド・セーブは多い順。平均投球回は長い順で表示しています。救援平均投球回が長いことは、必ずしも好成績を意味しません。

WHIPは1.25でリーグ4位でした。

WHIPは、投球回あたりに許した安打と四球の数を示す指標です。

開幕24試合時点では1.20のリーグ2位でしたが、最終的には1.25の4位となりました。

一方で、救援陣からは鈴木昭汰投手と横山陸人投手が個人タイトルを獲得しました。

チーム全体の投手成績は厳しい結果でしたが、両投手の活躍は明るい材料です。

先発陣の立て直しと、救援陣に過度な負担をかけない投手運用。

個々の投手の力を、チーム全体の勝利にどう結びつけていくかが問われます。

2026年の投手陣が残したもの

2026年の投手陣を振り返ると、救援陣の踏ん張りと、最後まで解消できなかった先発陣の課題が見えてきました。

評価したい部分

  • 鈴木昭汰投手が39HPで最優秀中継ぎを初受賞
  • 横山陸人投手が35セーブで最多セーブを初受賞(3選手同時受賞)
  • 救援防御率3.24、リーグ3位
  • 46試合時点では救援防御率リーグ1位

課題が残った部分

  • 先発防御率4.21、リーグ6位
  • QS率44.1%、リーグ5位
  • 先発平均投球回5.41、リーグ5位
  • 被本塁打142本、リーグ最多
  • 奪三振898個、リーグ最少
  • 救援陣への登板負担と終盤の疲労

先発投手が試合を作り、救援陣がリードを守り切る。

そんな理想的な試合運びを、年間を通して安定して実現することはできませんでした。

一方で、鈴木昭汰投手と横山陸人投手がそろって個人タイトルを獲得したことは、大きな成果でした。

その救援陣を支えるためにも、先発投手がより長いイニングを安定して投げること。そして、被本塁打を減らし、失点を抑えていくこと。

このあたりが、2027年に向けた投手陣の大きな課題になりそうです。

まとめ|2026年、ロッテの現在地

ここまで2026年のロッテを、チーム成績と投打のデータから振り返ってきました。

ホームでは勝ち越した一方、ビジターでは大きく負け越し。打線は長打力に前進が見られたものの、出塁力に課題が残りました。投手陣も、救援陣が奮闘する一方で、先発陣の立て直しが最後まで大きな課題となりました。

こうして数字を並べると、厳しい現実が見えてきます。

ただ、2026年は課題ばかりのシーズンではありませんでした。

山口航輝選手の38本塁打、鈴木昭汰投手と横山陸人投手の個人タイトル獲得。

チームとして結果を残せなかったなかにも、確かな成果と、来季につながる希望がありました。

では、その2026年を戦った選手たちは、どんな一年を過ごしたのでしょうか。

次回|ロッテの現在地 No.15③

次回はチーム全体の数字から、選手一人ひとりへ。

活躍した選手、悔しさを残した選手、そして新たな可能性を見せてくれた選手たち。

それぞれの2026年を振り返りながら、2027年のロッテに何を期待できるのかを考えていきます。

2026年から2027年へ。

「ロッテの現在地」年間総括、最後は選手たちの姿から見つめていきます。

まめのきロッテ - 勝つまで、帰りません。

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