勝てないGW、吹き飛ばせなかった重い空気
ZOZOマリンにようやく戻ってきたロッテ。
北海道・大阪・福岡と続いたビジター遠征から、晴天の幕張、そしてビール半額デー。スタンドの空気はどこか「今日は勝ってくれそう」という淡い期待に包まれていました。
しかし、試合が進むにつれて広がっていったのは、勝ち切れないチームの“薄さ”――。
この日もロッテは要所で精彩を欠き、6連敗。ビールの売り上げに比例しない内容です。
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若鴎のエース・田中晴也、踏ん張るも…報われず
先発はロッテ田中・楽天 荘司。お相手の荘司は昨年右肘のクリーニング手術を行い今季一軍初登板です。
自身初の中7日で登板した田中晴也投手は、6回2失点の粘りの投球を見せました。決して崩れた内容ではありませんでしたが、「チームを救ってくれ。」というファンのすがるような願いが期待度を上げてしまったように思います。
一方の打線は初回から悪い流れ。藤原選手が死球で出塁したにもかかわらず、まさかの牽制死。数日前の岡選手といい、同じようなミスが続くのはなんとかしてほしいです。
2回は髙部選手がヒットから盗塁を決めるなど、足で攻めようとする姿勢は見せましたが、あと一本が出ません。
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ようやく追いつくも、チャンスに弱すぎる
4回、ロッテは満塁のチャンスをつかみますが、髙部選手の併殺の合間に1点を返して同点止まり。今日の試合は9四球。一方、併殺3つ。いくらチャンスが来ても、打線に繋がりの気配は見えませんでした。
8回はチャンスで、代打・佐藤都志也選手に託しますが、空振り三振。
打席のたびに祈るような気持ちで見守っても、結果がついてこない――そんなもどかしさが、この数試合ずっと続いています。
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相手の1点が、ロッテには遠い
6回に勝ち越しを許した場面も、決して強く打たれたわけではありません。
盗塁、そして守備のミスが絡んだ失点。それでも1点は1点。ロッテが同じような攻めを仕掛けられない現状が、苦しいです。
この日は楽天に5盗塁を許し、走られ放題の内容でした。逆にロッテの機動力は、得点に結びつかず。
ベンチもスタンドも、どこか「今じゃない」という空気のまま時間だけが過ぎていきます。
9回、岡選手のヒットで一矢報いるかと思われましたが、後続が続かず試合終了。
最後、藤原選手がタイムを取り、捕手が声を荒げて吠えるシーンがありました。
ロッテにもそういう“熱”がほしい。それがグラウンドにあふれる日を、ただ待っています。
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【きょうのまとめ】
・田中晴也投手は6回2失点と試合を作る内容
・4回の満塁機は同点止まりで、逆転には至らず
・チャンスの数に対し、得点効率が悪すぎる展開
・相手の盗塁5つに守備が対応できず
・6連敗
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【まめのき君のひとこと】
「ビール日和、快晴、スタンドの声援…あとは、勝つだけ。ぼく、芽がしおれそうだよ…。」

【試合データ】2025年5月5日(月・祝)
※以下の試合情報は、NPB公式記録および主要スポーツメディアの報道をもとに整理・引用しています。
試合結果:ロッテ 1 – 2 楽天(敗戦)
対戦カード:千葉ロッテマリーンズ vs 東北楽天ゴールデンイーグルス
開催球場:ZOZOマリンスタジアム
試合開始:15:00
試合終了:18:29
試合時間:3時間29分
観客数:29,612人
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【責任投手】
勝利投手:西垣 雅矢(楽天)2勝0敗
敗戦投手:田中 晴也(ロッテ)2勝2敗
セーブ:鈴木 翔天(楽天)2セーブ
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【本塁打】
楽天:なし
ロッテ:なし
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【バッテリー】
楽天:荘司 康誠、西垣 雅矢、加治屋 蓮、則本 昂大、西口 直人、鈴木 翔天 - 堀内 謙伍
ロッテ:田中 晴也、八木 彬、廣畑 敦也、ゲレーロ - 寺地 隆成、佐藤 都志也
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【試合経過】
3回表(楽天):宗山塁のレフト前タイムリーで先制。
4回裏(ロッテ):髙部の併殺打の間に1点を返し同点。
6回表(楽天):小深田の走塁で勝ち越し。
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