
4月を終えた時点で、ロッテは12勝14敗の借金2、4位タイ。本拠地ZOZOマリンでは8勝5敗、勝率.615と、少なくともホームではシーズンを戦っていくための土台を感じさせる1か月でした。
リーグ全体のゲーム差もまだ大きく開いておらず、ここから一気に流れに乗っていきたい。そんな空気が確かにあったと思います。
ただ、5月に入ると状況は一気に苦しくなりました。ゴールデンウィークの8試合で3勝5敗、5月に限れば1勝5敗。借金は6まで膨らみ、優勝争いに踏みとどまるうえでも、かなり重い時間帯に入りつつあります。

打線には少しずつ光が見え始めています。
その一方で、先発の試合作りという課題はなお重く、チーム全体の勝ち筋はまだ細いままです。
今回は、この8試合を振り返りながら、32試合を終えたロッテの現在地を整理していきます。
先週からの振り返り
8試合(4月28日〜5月6日)を振り返ります。
・4/28 vs 楽天 ◯ 3-1
前週の勢いが本物かどうかを問われる一戦で、先発ジャクソン投手が7回12奪三振無失点の快投。チームにとっても大きな勝利になりました。
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・4/29 vs 楽天 ◯ 5-3
1球勝利に3球セーブ、トッポ弾に移籍後初アーチ。今季初の3連勝は、メモリアルが重なった印象深い試合でした。
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・5/1 vs 西武 ✕ 0-10
風速19メートルのマリン。強風が吹き荒れる中で20安打10失点と崩れ、大敗を喫しました。
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・5/2 vs 西武 ✕ 4-5
打線は粘りを見せましたが、あと一歩届かず。我慢比べのような試合を落として連敗となりました。
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・5/3 vs 西武 ◯ 10-0
先発毛利投手の好投に打線爆発、リリーフ陣も安定。5月1日の大敗をやり返すような快勝で、連敗を止めました。
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・5/4 vs オリックス ✕ 0-3
小島投手が約1か月ぶりの登板で好投を見せたものの、味方の痛いエラーもあり、打線は沈黙。完封負けでした。
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・5/5 vs オリックス ✕ 1-6
前回好投したジャクソン投手が先発しましたが、初回のバッテリーエラーから流れをつかめず、打線も反撃のきっかけを作れないまま完敗でした。
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・5/6 vs オリックス ✕ 0-3
今季6度目の完封負け。京セラでは2026年に入って6連敗となり、苦手意識を強く感じる敗戦になりました。
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楽天戦では連勝で流れをつかみかけ、前週からの上向きムードをそのままつなげられるようにも見えました。
ただ、西武戦では大敗と大勝の両方を味わい、今のロッテが持つ振れ幅の大きさもあらためて表れました。
そして後半は、苦手の京セラでオリックス相手に3連敗。
ゴールデンウィーク全体では3勝5敗、5月に入ってからは1勝5敗と、結果だけを見てもかなり苦しい8試合だったと言えます。
前週は雨で流れが止まり、今週はマリンの強風にも左右されましたが、それでも最終的には「勢いを本物にできなかった週」と受け止めるほうが自然かもしれません。
過去のゴールデンウィーク(4/26〜5/6)を振り返っても、ロッテにとってこの時期は簡単ではありません。
2021年は2勝4敗、2022年は2勝6敗1分、2023年は3勝5敗1分、2024年は5勝4敗、そして2025年は1勝7敗。今年もまた、流れをつかみ切れないまま、苦しい時間帯を引きずる形となりました。
ロッテの現在地
打線の現在地

15試合時点から24試合時点、そして32試合時点までの打撃データを見ると、打線は少しずつ持ち直してきています。
打率は .218(5位)→ .227(6位)→ .232(5位タイ)、出塁率は .285(5位)→ .295(5位)→ .298(6位) と推移しました。
また、長打率は .293(6位)→ .303(6位)→ .310(6位)、OPSも .578(6位)→ .598(6位)→ .608(6位) と、わずかながら上向いています。
ポランコ選手のトッポ弾、井上選手の移籍後初アーチもあり、本塁打も 6本(6位)→ 11本(6位)→ 15本(6位) とペースは増えており、15試合時点の「1試合3点も遠い」という重苦しい状態からは、少しずつ抜け出しつつあるように見えます。
ただし、数字全体を見れば、まだ次第点には届きません。
32試合時点でも、得点は 99(6位)、長打率は .310(6位)、OPSは .608(6位)、本塁打は 15本(6位) と、依然としてリーグ最下位です。得点圏打率も .212(5位)→ .208(6位)→ .206(6位) とむしろ下がっており、出塁や長打の兆しがあっても、それを勝負どころの得点へ変え切れていない苦しさは続いています。
つまり、今の打線は底を脱しつつあるが、まだ勝てる打線とは呼べない状態です。
少しずつ光は見えてきた。それでも、平均までの距離はまだ遠い――これが32試合時点の打線の現在地だと思います。
打線以外の面では、守備の重さも見逃せません。失策数は32試合時点で 20(5位)。日本ハムの 28 に次ぐ多さで、首位オリックスの 7 と比べると差は大きく、接戦を守り抜くにはまだ不安が残ります。
もともと点が入りにくいチーム状況だからこそ、こうした守備のミスが試合全体に与える影響も大きくなっています。
投手の現在地

投手陣も、全体の数字だけを見れば大きく崩れてはいません。
防御率は 3.51(4位)→ 3.65(4位)→ 3.49(4位) と推移し、WHIPも 1.18(3位)→ 1.20(2位)→ 1.20(2位タイ) と安定しています。
被打率も .238(3位)→ .231(2位タイ)→ .237(2位) で、投手陣全体が打ち込まれてどうにもならない、という状態ではないことが分かります。
表面的な数字だけなら、むしろよく踏ん張っていると言っていい内容です。
ただ、その裏で変わらず重いのが、先発の試合作りです。
先発平均投球回は 5.69(4位)→ 5.31(6位)→ 5.46(6位) で、24試合時点よりは少し戻したものの、まだ十分とは言えません。
QS率も 40.0%(5位)→ 29.2%(6位)→ 37.5%(6位) と、悪化からやや持ち直した一方で、依然として安定水準には届いていません。
QS数自体は 6(4位タイ)→ 7(6位)→ 12(6位) と増えていますが、チーム全体として見れば「先発が試合を作って勝ち筋を太くする」形にはまだ届いていない状況です。
その現状は、先発防御率4.07(6位) にもはっきり表れています。
投手全体の防御率は 3.49(4位) まで踏ん張っている一方で、先発だけを切り取るとリーグ最下位。やはり今のロッテは、試合の序盤を先発が優位に運ぶ形をまだ十分には作れていません。
一方で、救援防御率は2.53(1位) です。
この数字が示す通り、今の投手陣を支えているのは、間違いなく救援陣の踏ん張りです。
投手成績が持ちこたえているのは、先発が盤石だからではなく、救援が何とか支えているから――この構図は大きく変わっていません。
ロッテの現在地
こうして見ると、No.5で見えたロッテの現在地は、今回も大きくは変わっていません。
完全に崩れているわけではない。
むしろ、打線には持ち直しの材料があります。
それでも、その光を順位上昇につながるだけの強さへ変え切れていない――。
打線は少し進み、投手はリリーフがなお耐えている。
先発陣が立ち直るまで、なんとか踏みとどまってほしいです。
印象に残った選手

寺地 隆成選手
今のロッテ打線の苦しさを象徴している選手として、今回いちばん印象に残ったのは寺地隆成選手です。
この8試合で25打数1安打、打率.040。4月28日の楽天戦で放った値千金のホームラン以降、24打席ノーヒットと、苦しい時間が続いています。開幕から得点圏で結果を残し切れず、4月中旬には.280近くまであった打率も、.191まで落ち込みました。
これまで主に3番、5番で起用されていましたが、オリックス戦では7番での出場もありました。
チャンスの場面ではチームバッティングを求められ、器用な打者だからこそ、自分の形を見失いやすい難しさもあったのかもしれません。7番起用で少し楽に入れれば、という見方にも納得感はありましたが、それでも一本が出ませんでした。
もちろん、すべての打席内容が悪いわけではありません。良い当たりが野手の正面を突いたり、相手の好守に阻まれたりした場面もありました。それでも、今はとにかく一本の結果がほしい。そう、強く思っているはずです。

5月3日の10対0という大勝の試合でも、西川史礁選手とともにスタメンで唯一のノーヒットでした。試合後に練習場へ向かう姿にも、普段より少し強い苛立ちがにじんでいて、その苦しさが伝わってきました。
でも、それだけ苦しんでいても、今のロッテにとって寺地選手の力はやはり必要です。打線が本当に勝てる水準まで上がっていくためには、寺地選手が戻ってくることが欠かせません。
20歳にして、チームの苦しさまで背負わされているような立場です。
それでも、2024年ラストゲームで見せた強烈な打球、2025年のプロ初ホームランがマルチだったこと、そして今年はチーム事情の中でサードにコンバートされながらも必死に戦っている姿を見ていると、やはり期待せずにはいられません。
今は打線の苦しさを象徴する存在かもしれません。
けれど同時に、その苦しさを抜け出すきっかけになれるのも、寺地選手だと思います。
ロッテの希望である寺地さんを、また明日から全力で応援したいです。
分岐点
No.5で挙げた分岐点は、先発が6回前後を安定して投げ切れるか、そして打線の上向きを勝ちにつなげられるかでした。
しかし32試合を終えた今、その課題にまだ十分な答えを出せているとは言えません。
打線には少しずつ長打の兆しが見えていますが、得点力は依然リーグ最下位。投手陣も全体では踏ん張っている一方で、先発防御率は4.07でリーグ6位、救援陣への負担が大きい構図は変わっていません。
つまり、前回見えた分岐点は、今回もなおロッテの前に残ったままです。
そして、ここが今のロッテにとって本当の意味での正念場だと思います。
まだ5月序盤とはいえ、ここで踏みとどまれなければ、優勝争いから脱落する可能性が非常に高いです。
福岡でのソフトバンク戦、来週マリンでの日ハム・オリックス戦がもとても重いカードになります。
打線の上向きを一時的な光で終わらせず、先発が少しでも試合を作る形を増やせるか。
ここで踏ん張れるかどうかが、5月以降も優勝争いの土俵に残れるかを左右しそうです。
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