
2026シーズンも、いよいよ交流戦に入りました。
広島、阪神との2カードを終えて、5月は13勝13敗。
ゴールデンウィークから一気に失速しかけたことを思えば、なんとか持ち直してここまで来た、という感覚です。
6月はヤクルト、巨人とのビジターゲームでスタートします。
まずは借金返済へ向けて、ここからもう一度流れを作っていきたいところです。
そこで今回の「ロッテの現在地」では、少しだけ時間を戻して、《交流戦直前・46試合消化時点》のロッテを整理してみたいと思います。
シーズン序盤をどう戦い、どこで苦しみ、どこに希望が見えたのか。
ここまでの流れをあらためて振り返ることで、今のロッテがどんなチームで、これから何が必要なのかも見えやすくなるはずです。
それでは、よろしくお願いします😊
シーズン序盤を終えて
ロッテは46試合を終えて、21勝25敗の5位。
内訳を見ると、ホームでは13勝9敗としっかり戦えている一方で、ビジターでは8勝16敗と大きく負け越しています。
開幕2連勝のあとも波に乗り切れず、4月8日には単独最下位。さらに5月13日には、今季ワーストとなる借金9まで膨らみました。
特に大きなブレーキになっているのがビジターゲームで、なかでも京セラでのオリックス戦は6戦6敗。この苦しさが、序盤戦全体の重たさにつながっています。
その一方で、ホームではしっかり戦えている。5月14日からは今季初の4連勝を記録し、現在は借金4まで回復。苦しい流れの中でも、完全には崩れず踏みとどまっています。
2025年の交流戦直前は6月1日時点で借金14でした。
それと比べれば、今年は苦しみながらも必死に食らいつき、持ち直しながら交流戦までたどり着いたと言えそうです。
印象に残った試合
46試合を終えたここまでを振り返ると、ロッテの序盤戦は、ただ苦しかっただけでも、ただ希望があっただけでもありませんでした。
勝った試合には確かに心を動かされましたし、苦しい試合には今のチームが抱える課題や痛みがそのまま表れていました。
ここでは、「希望を見せた試合」と「苦しさを刻んだ試合」に分けて、序盤戦を象徴するゲームを振り返ってみたいと思います。
勝利の喜び
まず強く印象に残っているのは、3月27日の西武戦です。
毛利投手が球団76年ぶりとなる開幕投手として勝利を挙げ、シーズンのスタートとしてこれ以上ないような試合になりました。
今振り返れば、その後の道のりは決して平坦ではありませんでしたが、それでもあの日の勝利には、「今年のロッテは戦える!」と思わせるだけの希望がありました。
次に挙げたいのは、4月3日のソフトバンク戦です。藤原選手のサヨナラヒットで勝ち切ったこの試合は、序盤戦の中でもファンの感情が大きく揺れた一戦だったと思います。
苦しい展開の中でも最後に喜びへたどり着ける、そんな野球の醍醐味が詰まっていました。
そして、4月15日の日本ハム戦も外せません。
雨の中で進んだ乱打戦を制したこの試合は、今季序盤のロッテの中でも特に熱量の高い勝利でした。
ただ勝っただけではなく、球場の空気ごと押し返すような勝ち方で、「こういう試合がもっと増えてほしい」と強く思わせる一戦でした。
もうひとつ、印象深い勝利として挙げたいのが4月29日の楽天戦です。
ポランコ選手のトッポ弾、井上選手の移籍後初アーチ、八木投手の1球勝利、横山投手の3球セーブ。
ひとつの試合にさまざまな出来事が詰め込まれたような勝利で、シーズン序盤のロッテらしい“濃さ”を感じる試合でした。
さらに、5月9日のソフトバンク戦と5月14日の日本ハム戦も、今季の流れを考えるうえで大きかったと思います。
5月9日は佐藤都志也選手の2打席連続ホームランが飛び出し、打線の上向きを感じさせる試合でした。一方、5月14日は西野投手が2年ぶりの勝利を挙げ、チームが苦しい流れの中で踏みとどまるきっかけになりました。
どちらも、沈みかけていたチームにもう一度前を向かせた勝利として印象に残っています。
そして最後に挙げたいのが、5月23日の楽天戦です。
いわゆる“仙台の奇跡”と呼びたくなるような試合で、今季ここまでのロッテの中でも特に記憶に残る大逆転勝利でした。
簡単には説明し切れないような高揚感があり、こういう試合があるからこそ、苦しい時期でもファンはまた次を見たくなるのだと思います。
ここまでの勝利を並べてみると、序盤戦のロッテには、苦しい時期の中で何度も「ここから変われるかもしれない」と思わせる瞬間がありました。
苦しみも
その一方で、苦しい試合も避けて通れません。
むしろ、そうした試合の中にこそ、今のチームの課題や痛みがそのまま表れていたように思います。
まず象徴的だったのは、3月31日の日本ハム戦です。
細野投手にノーヒットノーランを許したこの試合は、序盤の打線の苦しさをそのまま見せつけられるような一戦でした。シーズンはまだ始まったばかりとはいえ、「今年も打線は苦しむのかもしれない」という不安を強く感じた試合でした。
また、5月6日のオリックス戦も非常に重い意味を持っていたと思います。
この試合で、京セラでは今季6戦6敗。
単なる1敗ではなく、ビジター、とりわけオリックス戦での苦しさが積み重なった結果として、かなり重たく受け止めたファンも多かったはずです。
ビジター8勝16敗という数字を見ると、この京セラでのつまずきが序盤戦全体のブレーキになっていたこともよく分かります。
さらに、4月25日のソフトバンク戦と5月10日のソフトバンク戦は、今季のロッテを語るうえで外せない試合です。
4月25日、ロッテは種市投手を失いました。
5月10日には、藤原選手も戦列を離れました。
エースと、打線の中心。
投打の核を立て続けに欠くことになったこの2試合は、ひとつの出来事として片づけられない重さがありました。
今季のロッテを苦しくしたものは、敗戦の数だけではありません。
《種市投手と藤原選手を失ったこと。》
その事実の重さもまた、この46試合を振り返るうえで避けて通れない痛みだったと思います。
こうして振り返ると、序盤戦のロッテには、希望を感じた勝利もあれば、チームの苦しさや痛みを突きつけられる試合もありました。
長打で流れを変えた試合、ビジターで苦しんだ試合、そして投打の核を失った試合。
この46試合は、まだ完成していないチームが、傷つきながらも踏みとどまってきた時間だったのだと思います。
ロッテの現在地
No.6で見えた「打線は少しずつ上向く一方、得点圏の弱さと先発課題が残る」という構図は、No.7でも大きくは変わりませんでした。
そして46試合を終えた今回も、その土台自体はなお続いています。
ただ、まったく同じというわけではありません。
打線は前回の上向きを維持し、長打の面ではさらに前へ進みました。
その一方で、投手は全体として踏ん張りながらも、先発防御率4.22が示すように、先発の苦しさはむしろ前回よりはっきりしてきています。
つまり今のロッテは、打線の回復は続いている。けれど、得点圏の弱さと先発の苦しさは前回と変わらず、勝ち筋はまだ細い。
それが、交流戦直前の46試合時点で見えている現在地なのだと思います。
打線の現在地

15試合時点のロッテ打線は、正直かなり重たい状態でした。
打率は .218(5位)、長打率は .293(6位)、OPSは .578(6位)、本塁打は 6本(6位)。
「1試合3点も遠い」という感覚が、そのまま数字に表れていた時期だったと思います。
そこから32試合時点では、打率 .232(5位タイ)、OPS .608(6位)、本塁打 15本(6位) と少しずつ持ち直し、41試合時点では打率 .238(2位タイ)、OPS .641(4位タイ)、本塁打 28本(4位) まで上がってきました。
No.7では、この流れを「兆しから回復へ」と整理できましたが、46試合時点ではその回復がまだ続いています。
46試合時点の数字を見ると、打率は .240(5位)、出塁率は .301(5位)、長打率は .345(6位)、OPSは .646(5位)、本塁打は 35本(4位)、得点は 151(5位) です。
順位だけを見ると大きく跳ねた印象はありません。けれど、シーズン序盤の苦しさと比べれば、打線が確実に前へ進んでいることは間違いありません。
特に本塁打は 6本→15本→28本→35本 と積み上がっており、長打で試合を動かす場面は確実に増えています。
つまり打線は、見えてきた上向きを46試合時点でも維持していると言っていいと思います。前回の回復が一時的なものではなく、ある程度の継続性を持っていることは、今回の数字からも見えてきます。
ただし、ここでも前回と変わらず重いのが、得点圏打率です。
得点圏打率は .212(5位)→ .206(6位)→ .212(6位)→ .222(6位)。
数字自体は少し戻していても、46試合時点でもリーグ最下位のままです。
普段の打率や本塁打は増えている。
けれど、「ここで1本」がまだ足りない。
このズレが、打線の回復がそのまま勝利数の上昇へ結びつき切っていない理由だと思います。
さらに、今回は盗塁と失策も無視できません。
盗塁は 9(3位タイ)→ 12(4位)→ 20(3位)→ 22(3位) と増えていますが、成功率は 75.0%→70.6%→62.5%→64.7% と高いとは言えません。
また、失策は 9(5位タイ)→ 20(5位)→ 23(5位)→ 25(4位タイ)。
打線が得点圏で苦しみ、先発が試合を支配し切れないチーム状況では、こうした細かいプレーの精度がより重く響きます。
つまり、今の打線は長打の面では確実に前進している。
けれど、得点圏の弱さと細かい野球の精度にはまだ課題が残る。
まったく別の姿になったわけではありませんが、少なくとも「回復は続いている」と言える段階までは来ています。
投手の現在地

投手陣も、No.6やNo.7から構図そのものが大きく変わったわけではありません。ただ、こちらは打線ほど素直に前進できていません。
15試合時点では、防御率 3.51(4位)、WHIP 1.18(3位)、被打率 .238(3位)。
32試合時点でも、防御率 3.49(4位)、WHIP 1.20(2位タイ)、被打率 .237(2位) と、投手全体の数字は大崩れしていませんでした。
41試合時点でも、防御率 3.54(5位)、WHIP 1.17(3位)、被打率 .232(2位) と、見た目の数字はある程度踏ん張っていました。
そして46試合時点でも、防御率は 3.56(5位)、WHIPは 1.20(2位)、被打率は .236(2位)。
つまり、投手全体としては今もなお、簡単に崩壊しているチームではありません。
WHIPや被打率だけを見れば、むしろリーグ上位の踏ん張りです。
ただし、前回よりむしろはっきりしてきたのが、先発の苦しさです。
先発平均投球回は 5.69(4位)→ 5.46(6位)→ 5.58(4位)→ 5.52(4位) と大きく崩れてはいません。
QS率も 40.0%(5位)→ 37.5%(6位)→ 41.5%(6位)→ 43.5%(6位) と、数字そのものは少しずつ戻しています。
ここだけを見ると、No.7で見えた「少し持ち直した流れ」を保っているようにも見えます。
しかし、先発防御率は 4.07(6位)→ 3.98(6位)→ 4.22(6位)。
46試合時点では、前回よりもむしろ悪化しました。
順位も変わらず最下位です。
先発はイニング自体はある程度投げていても、勝ち筋を太くするだけの安定感まではまだ持てていないということになります。
一方で、救援防御率は 2.53(1位)→ 2.79(2位)→ 2.46(1位) です。
ここは明確に強みです。
46試合時点では再びリーグ1位に戻しており、今のロッテ投手陣を支えているのは、やはり救援陣だと見ていいでしょう。
投手陣は全体では踏ん張っている。救援はかなり強い。
ただし、先発の苦しさはむしろはっきりした。
46試合時点での現実です。
ロッテの現在地
こうして見ると、46試合を終えたロッテは、No.6やNo.7で見えていた構図から大きく外れてはいません。
打線は少しずつ上向き、投手は全体として踏ん張る。
ただ、その一方で得点圏の弱さと先発課題が残り、勝ち筋はまだ細い。
この基本形は、今回も変わっていません。
ただし、中身をよく見ると変化はあります。
打線は回復傾向を維持し、本塁打35本(4位)まで伸ばしてきました。
一方で投手は、全体の数字こそ大きく崩れていないものの、先発防御率4.22(6位)が示すように、先発の苦しさは、よりはっきりしています。
つまり今回は、「打線はさらに前へ進んだが、投手は救援依存の構図がより強く見えるようになった」ターンだと言えます。
完全に崩れているわけではない。
むしろ、打線には確かな前進があります。
ただ、その前進を勝ち切る力に変えるには、まだ得点圏での一本と、先発が試合を支配する形が足りません。
この構図は、46試合時点でもなお続いています。
分岐点
46試合を終えた今、あらためて見えてくる分岐点。
ビジター、得点圏、そして先発。
どれも今に始まった課題ではありません。
今季見てきたチームの流れの中でも、繰り返し表れてきたものです。
ただ、シーズン序盤を終えたこの節目だからこそ、もう一度ここを見つめ直す必要がありそうです。
分岐点① ビジターで踏みとどまれるか
今のロッテを最も分かりやすく表しているのが、ホームとビジターの差です。
ホームでは13勝9敗としっかり戦えている一方で、ビジターでは8勝16敗。
この差はかなり大きく、今のロッテがまだ「どこでも同じように戦えるチーム」にはなれていないことを示しています。
特に、京セラでのオリックス戦は6戦6敗。
ビジターで流れを失い、そのまま苦しい時間を引きずる形は、序盤戦の大きな課題でした。
だからこそ、今後ロッテが上に行くためには、ホームで見せてきた上向きをビジターにも持ち込めるかどうかが最初の分岐点になります。
分岐点② 得点圏で一本を出せるか
打線はここまで、確かに持ち直してきました。
本塁打は35本(4位)まで増え、打率も序盤の苦しさから見ればかなり上向いています。
それでも変わらず重いのが、得点圏打率 .222(6位)です。
普段の打率や長打力は上がってきた。それでも、「ここで1本」という場面ではまだ打ち切れていない。
このズレが、打線の回復がそのまま勝ち切る力へ変わり切っていない理由です。
次の分岐点は、打線の回復を“数字の改善”で終わらせず、“勝利につながる得点力”へ変えられるかどうかです。
長打が増えた今だからこそ、得点圏での一本が出るかどうかは、これまで以上に大きな意味を持ってきます。
分岐点③ 先発が試合の土台を作れるか
投手陣は全体として踏ん張っています。
WHIPや被打率を見ても、簡単に崩壊しているチームではありません。
救援防御率は2.46(1位)と、今のロッテの大きな支えになっています。
ただし、シーズン序盤を終えてもなお残るのが、先発防御率 4.22(6位)という現実です。
先発平均投球回はある程度保てていても、試合を優位に運び、そのまま勝ち筋を太くするところまではまだ届いていません。
「少し持ち直した」と見えた部分もありましたが、46試合時点では先発の苦しさがむしろより鮮明になった印象です。
今後も救援陣が支えてくれる形は続くと思います。ただ、それだけでは苦しい。
やはりロッテがもう一段上へ行くためには、先発が試合の土台を作り、救援頼みの展開を少しでも減らせるかどうかが大きな分岐点になります。
あらためて見えてきた3つの課題
ビジター、得点圏、先発。
ビジターで流れを失えば、打線は硬くなり、得点圏での一本はさらに遠くなる。
先発が試合を支え切れなければ、救援陣への負担も増え、接戦を落とす苦しさも大きくなっていきます。
シーズン序盤を終えた今、ロッテはまだ完成されたチームではありません。
それでも、打線には前進があり、救援には確かな強みがあります。
だからこそ、ビジターで踏みとどまり、得点圏で一本を出し、先発が試合を作る。
この3つを少しでも形にできるかどうかが、ここから先のロッテを左右することになりそうです。
明日からまた😊
今のロッテが、越えきれていない課題。
ビジター、得点圏、先発。
それでも、苦しい序盤戦の中で踏みとどまり、少しずつ形を作ってきたこともまた確かでした。
難しい課題に向き合い、これからロッテが上昇するのを信じて、
明日からのヤクルト戦、また全力で応援しましょう!
今回の記事が、ここから先のロッテをもっと熱く、もっと楽しく応援するきっかけになれば嬉しいです😊
最後までご覧いただきありがとうございました!
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