
5月に入ってからのロッテは、勝ち切れない試合が続き、順位も借金も少しずつ重たくなっていきました。ゴールデンウィークを終えた時点では、正直このままズルズルいけば、5月の段階で優勝争いから脱落してもおかしくない。そんな危機感があったと思います。
だからこそ、今季初のホーム6連戦でつかんだ4連勝には、大きな意味がありました。打線は数字の面でも回復を示し、先発陣にも少しずつ前進が見えてきました。
今回は、この6試合を振り返りながら、41試合を終えたロッテの現在地を整理していきます。
先週の振り返り
6試合(5月12日〜5月17日)を振り返ります。
・5/12 vs 日ハム ✕ 2-3
チーム状況の影響もあってか、スタンドの空気もどこか重たい一戦でした。ジャクソン投手は今季最長となる8回のマウンドに上がりましたが、勝利には届かず。上田希由翔選手にはマリン初ホームランが生まれました。
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・5/13 vs 日ハム ✕ 2-6
雨のマリン。小島投手が4失点を喫しながらも7回まで投げ抜きました。山口選手に今季初ホームランが出たものの、勝利には届かず。連敗でついに借金9となりました。
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・5/14 vs 日ハム ◯ 5-3
この日も落とせば借金10という厳しい状況の中、先発西野投手が9回途中2失点の力投。2年ぶりの勝利投手となり、チームの連敗を止めました。佐藤都志也選手、西川史礁選手にホームランも飛び出し、打線にも長打の期待が見え始めました。
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※この記事はほぼ写真のみです。
・5/15 vs オリックス ◯ 6-3
ロング投手が先発として初登板。佐藤都志也選手、西川史礁選手がそろって2試合連続ホームランを放ち、ポケモンデー初戦を勝利で飾りました。
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・5/16 vs オリックス ◯ 2-0
佐藤都志也選手のタイムリー、投手陣の完封リレー。派手さよりも、チーム一丸でつかんだ勝利という印象の強い一戦でした。
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・5/17 vs オリックス ◯ 3-2
廣池投手が先発として初、そしてマリンでも初の勝利投手に。不調が続いていた主将ソト選手にもホームランが生まれ、チームは今季初の4連勝となりました。
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前週は大阪でオリックス、福岡でソフトバンク相手に1勝5敗。借金は7まで膨らみ、かなり苦しい空気の中で迎えた今季初のマリン6連戦でした。その流れのまま、日ハム戦では連敗スタート。
正直、ここで今季の流れが決定的になるのではないかと感じるほど、重たい空気もありました。
それでも、5月14日の西野投手の力投をきっかけに、チームは意地を見せました。ホームランが出始め、先発陣も長いイニングを投げ、救援陣も変わらず踏ん張る。そうした要素がようやくかみ合い、そこからの4連勝につながった形です。
まだ安心できる位置ではありませんが、少なくともこの6連戦は、苦しい流れの中でチームが踏みとどまり、少しずつ上を向くきっかけをつかんだ1週間だったと言えそうです。
ロッテの現在地
No.6で見えたロッテの現在地は、今回も完全に別の姿へ変わったわけではありません。
ただ、この9試合で見えた変化は決して小さくありませんでした。
打線は、これまでの「光」や「兆し」という段階から一歩進み、実際に数字を押し上げるだけの内容を見せました。
投手陣も、先発を含めて少しずつ持ち直しの気配を見せています。
それでも、チーム全体の勝ち筋が一気に太くなったとはまだ言えません。
打線は回復へ進み、投手は持ち直しつつある。けれど、得点圏の弱さと先発課題はなお残る。
それが、41試合時点のロッテの現在地なのだと思います。
打線の現在地

15試合時点から32試合時点までは、打線に少しずつ光が見え始めていました。
そして今回、32試合時点から41試合時点までの9試合では、その光が実際の数字にもはっきり表れました。
打率は .218(5位)→ .232(5位タイ)→ .238(2位タイ)、
出塁率は .285(5位)→ .298(6位)→ .302(5位) と推移しました。
さらに、長打率は .293(6位)→ .310(6位)→ .338(5位タイ)、
OPSも .578(6位)→ .608(6位)→ .641(4位タイ) と上向いています。
本塁打も 6本(6位)→ 15本(6位)→ 28本(4位) まで増えており、この9試合の打線がかなり良い内容だったことは間違いありません。
No.6までは、「底を脱しつつある」という見方がいちばん自然でした。
ただ、41試合時点ではそこから一歩進んで、打線は実際に回復してきていると言っていいと思います。
打率がリーグ2位タイまで上がり、OPSも4位タイまで持ち直している以上、少なくとも「ただ苦しいだけの打線」ではなくなってきました。
特に大きいのは、長打です。
本塁打は32試合時点の15本から41試合時点では28本まで増えており、たった9試合で13本を積み上げました。
ここまでの増加は、打線が単に単打でつないでいたのではなく、長打で試合を動かす力を見せ始めたことを意味しています。
15試合時点の「1試合3点も遠い」という重苦しさを思えば、この変化はかなり大きいです。
ただし、ここで楽観しすぎるのは危険です。
41試合時点の総得点は 132(5位) で、まだリーグ上位とは言えません。
そして何より重いのが、得点圏打率です。
得点圏打率は .212(5位)→ .206(6位)→ .212(6位) と、41試合時点でもリーグ最下位のままです。
普段の打率や長打力は回復しているのに、「ここで1本」という場面ではまだ打ち切れていない。このズレが、打線の改善がそのまま勝利数の上昇へつながり切っていない理由だと思います。
つまり今の打線は、
この9試合でかなり良くなった。
総合データでも回復傾向ははっきり見える。
けれど、勝てる打線と呼ぶには得点圏の弱さがまだ重いという状態です。
No.6で見えていた「光」は、今回は確かに前進しました。
それでも、その前進を安定した得点力に変えるには、まだもう一段の勝負強さが必要です。
投手の現在地

投手陣は、打線ほど分かりやすく一気に上向いたとは言い切れません。
ただ、この9試合で内容面は少し持ち直しました。
防御率は 3.51(4位)→ 3.49(4位)→ 3.54(5位) と大きな変化はないものの、
WHIPは 1.18(3位)→ 1.20(2位タイ)→ 1.17(3位) と踏ん張っています。
被打率も .238(3位)→ .237(2位)→ .232(2位) まで改善しており、相手に簡単に打ち込まれ続けている投手陣ではないことが分かります。
また、先発に関しても、32試合時点より少し内容は戻しています。
先発平均投球回は 5.69(4位)→ 5.46(6位)→ 5.58(4位)。
QS率も 40.0%(5位)→ 37.5%(6位)→ 41.5%(6位) と、順位こそ変わらないものの、数字自体は持ち直しました。
つまり、32試合時点でかなり重く見えていた先発課題は、41試合時点で少しだけ改善の気配を見せています。
ただし、それでも安心できる段階にはありません。
41試合時点の先発防御率は 3.98(6位)。
投手全体の防御率は 3.54(5位) に踏ん張っている一方で、先発だけを切り取ると依然リーグ最下位です。
先発が試合の序盤から主導権を握り、チームの勝ち筋を太くしている状態とは、まだ言えません。
一方で、救援防御率は 2.53(1位)→ 2.79(2位) です。
32試合時点から少し数字は落としましたが、それでもなおリーグ2位。
今のロッテ投手陣を支えているのが救援陣であることは変わっていません。
つまり、
投手陣は全体として崩れてはいない。
むしろ、この9試合で少し持ち直した。
ただし、それはまだ先発が盤石になったからではなく、救援が支え続けているからだと見るべきでしょう。
ロッテの現在地
こうして見ると、この9試合はロッテにとって意味のある時間でした。
打線はかなり良い内容を見せ、実際に数字を押し上げました。
投手陣も、全体としては踏ん張り、先発も32試合時点よりは持ち直しています。
つまり、No.6で見えていた「光」は、今回は少しだけ現実の数字へと変わりました。
ただ、その前進がそのまま順位上昇に結びついているわけではありません。
打線は回復してきたものの、得点圏打率は依然6位。投手陣も持ち直してはいるものの、先発防御率はなお6位です。
打線の改善がまだ勝ち切る力へ変わり切らず、投手は救援陣が支える構図から抜け出し切れていない。その意味で、チーム全体の勝ち筋はまだ細いままです。
完全に崩れているわけではない。
むしろ、この9試合には確かな前進がありました。それでも、その前進を順位上昇へつなげるには、まだ足りないものがある。
打線は“兆し”から“回復”へ進みつつある。
投手は持ち直しつつある。
けれど、得点圏の弱さと先発の課題はなお重い。
それが、41試合時点のロッテの現在地なのだと思います。
印象に残った選手
佐藤都志也選手

今回いちばん印象に残ったのは、やはり佐藤都志也選手です。
この6試合で打率.318、2本塁打、7打点。数字だけを見ても十分に存在感がありましたが、今週の大きさはそれ以上に、5番起用がチームの流れを変えるポイントになったことだと思います。
今季のロッテは、上位や下位に奮闘する選手がいても、その間に入る中軸の弱さが課題として残っていました。
そんな中で、これまで7番、8番を打つことが多かった都志也さんが、5月12日から5番に入ったことには大きな意味がありました。
都志也さんが下位を打っていてはいけない――
そう感じていた中で、その期待にしっかり応えるような1週間だったと思います。
4月25日のソフトバンク戦で見せた2打席連続ホームランは、No.5の時点で「長打の兆し」として強く印象に残っていました。
そして今回は、5月9日のソフトバンク戦でも再び2打席連続ホームラン。そこからホーム6連戦でも結果を積み重ね、5月14日と16日にはお立ち台に上がりました。
一時は苦しんでいた打率も.250まで戻し、打点も17まで伸ばしてきています。
まだ打数は80と多くはありませんが、ここから数字をさらに上げていけるだけの雰囲気は十分に感じます。
今週のロッテ打線は、「兆し」から、ようやく「回復」と呼べる段階に入りつつありました。その中心にいたのが、都志也さんだったと思います。
上位と下位がつないだ流れを、中軸として返していく。
今のロッテが本当に勝てる打線へ変わっていくためには、やはり都志也さんの力が欠かせません。
推しとして嬉しいのはもちろんですが、昨年から苦しんでいた都志也さんが、今季ここでようやく「中軸を打つべき選手」としての姿を取り戻し始めたこと自体が、今週のロッテにとって大きな希望だったように思います。
都志也さんの完全復活が、この先のロッテ打線をさらに押し上げてくれることを期待したいです。

分岐点
今のロッテにとって次の分岐点は、このホーム6連戦で見せた上向きの形を、ビジターでも再現できるかどうかです。
今回の6連戦では、打線がかなり良い内容を見せ、先発陣にも持ち直しの気配がありました。4連勝までつなげたことで、ようやくチーム全体が少しかみ合い始めた印象もあります。
ただ、それを本物と呼べるかどうかは、次のビジター5試合にかかっていると思います。
ここまでロッテは、ホームでは13勝9敗と戦えています。
一方で、ビジターでは5勝14敗。
この差はかなり大きく、今のロッテがまだ「どこでも同じように勝てるチーム」にはなれていないことをはっきり示しています。
だからこそ、次の前橋・県営大宮での西武2連戦、そして仙台での楽天3連戦は、ただの5試合ではありません。ホームでつかんだ流れを外でも持ち込めるかどうかを試される、非常に重いビジターウィークになります。
打線の回復を一時的な上振れで終わらせず、先発が試合を作る形をもう一段定着させられるか。
そして、ホームではなくビジターでも同じように勝ち筋を作れるか。
ここを越えられるなら、今回の4連勝は本当の意味での転機になります。
逆に、ビジターで再び失速するようなら、「ホームで見えた光」にとどまってしまうかもしれません。
ホームで見せたこの上向きが、本当にチームの流れを変えるものなのか。
その答えは、次のビジター5試合ではっきり見えてきそうです。
ホーム13勝9敗、ビジター5勝14敗という大きな差を少しでも埋められるか。
今のロッテにとって、その一戦一戦がとても重い意味を持ってきます。
苦しい時期が続いてきましたが、この6連戦で見えた光を本物にできるかどうか、またしっかり見届けたいと思います😊
最後までご覧いただきありがとうございました!
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